1.6. 進化との関連 : 日常生活における進化
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進化は生物学の中心課題
進化は環境が強力な自然選択をもたらすことを教えてくれる
自然選択が今も進行中であることを示す実例が豊富にある
病気を引き起こす細菌を攻撃することで感染症の治療を助ける薬品 これまで抗生物質は数百万の人々の命を救ってきた
抗生物質を幅広く使用することで、その薬が殺すはずの細菌に耐性株の進化を引き起こした 抗生物質を患者に投与すると、病原菌のほとんどは死ぬが、すべてが死ぬわけではない
今や抗生物質が存在する環境となり、さまざまな細菌の中で薬が会っても生存できる集団が生き残る
細菌の耐性機構がその薬剤を破壊することや、薬剤を栄養とすることさえある
少数の耐性菌がすぐに増殖し、集団の例外ではなく標準的な存在になってしまう
病気の治療に使われる3種の抗生物質のすべてに耐性の結核菌がいくつか知られている これらの耐性菌の1つに感染した人は不運にも1世紀前の結核患者よりも助かる確率が低い 抗生物質耐性菌の問題は多くの医師が薬剤を処方する方法に影響を与えている
これらの薬剤の濫用は耐性菌の進化を加速することを理解している医師は、必要もなく抗生物質を処方することはないだろう
たとえば、風邪やインフルエンザのように細菌ではなくウイルスが引き起こす病気にかかっている患者にとって、抗生物質は全く効果がない
多くの農民は家畜の飼料から抗生物質の使用を減らし、多くの消費者は抗生物質を使用せず育てた家畜の肉を購入しようとしている
抗生物質が存在する環境への細菌の適応はその物質が耐性形質を作り出すのではないということは重要
環境は遺伝的に多様な個体の集団の中から、現在の状態に最も適した個体を選別する